【事例で読み解く】店舗を成長させる３つのテーマ徹底解説セミナーのご案内

売上や利益があがらないと不安になりますよね。
特に前年と比較して売上や利益が下がっていると途端に落ち着かなくなるものです。しかし「売上アップの公式」を理解していれば、見えない不安にかられることはありません。
サロンの売上構成は「客数×客単価」となりますが、この客数は「新規客＋既存客」となり、更に既存客は「前回客数×リピート率」で計算されます。
少し、大げさな式となりますが、技術売上＝（新規客数×新規客単価）＋（前回客数×リピート率×既存客単価）となります。
美容室は基本的に「積み上げ方式」または「リピーター型」のビジネスモデルですので、特殊なサロンでない限り「新規客数＜既存客数」になります。
また、一方で新規客を集めるためには広告費が必要になりますので、出来る限り新規リピート率を上げて、新規客にはしっかりと次回も来店してもらうようにする必要があります。
しかし、逆に言えば一定のリピート率であれば、広告費を掛けた分だけ売上および利益がアップするという図式になりますので、この確立が売上や利益アップへの道しるべとなります。

「今のサロンの売上・利益が順調に伸びており、新しく店舗を出店したいけど…」と判断に迷ったり、具体的な出店方法が分からないというお話をよく伺いします。店舗数が増えるとそれだけ売上・利益が増え、より長期的な視点に立ってサロンを運営でき、これに伴い収入アップや働き方の見直しが可能になります（プレイヤーから経営者へのシフト）。
しかし、一方では「勢いで2店舗目を出したけど思った以上に売上があがらない」、「スタッフの管理が上手くいかずコントロールできなくなった」、「スタッフ同士の人間関係でまとめて何人か辞めた」、「スタッフ同士が結託してオーナーといざこざになった」といったトラブルの話も聞きます。
これらの原因の1つは「多店舗展開の基本的な考え方」や「新店舗をスムーズに成長させるスキーム」を知らないということが挙げられます。 これらを知らなくても肌感や勢いで何とかなることもありますが、多店舗展開における抑えるべき基本、その流れ・ストーリーラインを理解することで、より安全に多店舗展開、ひいては組織の成長を目指すことが大切です。

現在の日本では若年層の人口が減り、製造業など一部の業種を除き、多くの業種で求人難となっています。特にサービス業では、スタッフの働きや稼働時間と売上が比例しやすいので給与への反映がシビアになりがちです。
このような状況の中、美容室では更に働くために免許が必要なことから、より一層の求人難となっているのは周知の事実です。
データとしては1人の求職者に対して3社以上の求人があり（サロンから見ると3倍の競争率）、また1人の採用に60～100万円のコストが掛かっています。
また、傾向としてもコロナ禍前ぐらいまでは、周辺サロンの募集要項を気にしながら少し給与や休日、勤務時間を調整した求人ページを作り、リスティングを掛ければそれなりに反応がありましたが、現在ではこれも難しくなっています。
しかし、現実には「サロンを探している求職者」が確実にいるのも事実です。
この求職者がどんな希望を持ち、どんな条件・環境に惹かれてサロンを選んでいるのか、これを理解したうえで自店のスタイルやお客様などが合致して働きやすい職場ということをアピールすることが重要になってきます。

スタッフの伸び悩みについては「技術」「接客」の2つに分けられます。
まず、技術については客単価の高いサロンは、お客様からクオリティを求められる傾向が強いでです。このため、他店と比較して客単価が高い場合は、技術向上のための努力は不可欠となります。
また、接客については若いスタッフが気の利いたことを話すのは難しいですし、お客様が年上の場合はなおさらです。
技術にしろ接客にしろ、サロンのメニュー構成・価格設定やお客様が魅力と感じているポイントを踏まえ、その延長線上の教育をする必要で、この設計と実行（教え方などの教育を含む）ができるかどうかが鍵となります。

スタッフが辞める理由は「売上があがらない」「給料が安い」「土日に休めない」「将来が不安」「人間関係に疲れた」「独立したい」などが多いです。
全ての条件を高いレベルで満たしているサロンは多くありませんので、無理して全てを整える必要はないかもしれませんが、少なくとも退職を口にするということは、今の働き方に対するストレスが大きく、居心地の悪さを感じているからです。
このためストレスより居心地の良さが上回る「ストレス＜居心地」という図式になるよう環境整備を整えることが重要です。
ストレスを極力掛けないようにする、そして居心地が良いよう本人が適量と思える感じの人間関係を作り、結果的に「退職による環境変化のリスク・不安」と「現在の心地良さ」を比べ、現在の方が心地よい（「ストレスによる転職」と「転職によるストレス」を比べると転職をしないで「転職によるストレス」を回避した方が良い）と感じてもらうようにします。